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2008/06/08

タスポは成功するわけない

Photo 関東圏でもタスポの導入が1ヶ月を切った。

青少年の喫煙防止、と言う大義名分を掲げてはいるが、本当にそれだけだろうか。

こういった政策転換の舞台裏では、利権をめぐっていろいろ暗躍するのが我等が自由資本主義。

誰が得をするのか

喫煙者はタバコをやめるいいきっかけになるし、タバコをやめる人が増えれば、医療費が減って厚生労働省も万々歳。

想定していなかったのがコンビニ。対面販売なので当然タスポなんぞ必要なく、売り上げが伸びている。最もタバコ以外のものをついでに買う人は少ないみたいだが。しかしながらコンビニ各社はここのところ株価上昇中。

さて、これから少し泥臭くなってくる。

まず喜んだであろうのが自販機の業者。全国55万台以上のタバコ自販機のほとんどにタスポカードの識別装置を組み込んだんだから、そりゃ大儲けしたことでしょう。いまさらタスポがこけても関係ないし。

非接触カードリーダのメーカーもぼろ儲けでしょう。その上、タスポの普及が進んでないことを知って、運転免許証で年齢認証ができる機器を開発・販売している某会社が今度はやる気満々とか。

逆に以外に伸びない普及率に頭を抱えているのが非接触ICカードを作っている大手印刷会社。2700万人とも言われる喫煙者全員がタスポを申し込んでくれれば、なんて皮算用があったんだろうけど。

あと鼻高々になるのが日本禁煙学会か。学術的なことを論じる学会が得をするとかないだろう、なんて思っていたりしますか。いやいや、こういう(特に医学系の)学会はいろいろ利権とつながりがあるものなんですよ(と、これぐらいにとどめておく)。

誰が損をするのか

株式市場では、かつての日本専売公社の時代を経てタバコの販売を独占的に担ってきたJTは、冷凍餃子問題もあって株価低迷。一般消費財と違って、宣伝で喫煙を大々的に推奨するわけにも行かない会社ですし。

困ったときのタバコ税増税、一箱1000円なんて議論が世間を騒がせてるが、「喫煙者を減らす」のを名目に、増税、ついでにタバコの便乗値上げを手助けしてJTを救済するための話にしか見えない。

タバコの販売店は悲鳴を上げている、というのは各種ニュースで報じられている通り。来月の今頃には関東圏での導入に伴って、またニュースをにぎわすことだろう。

あとは・・・禁煙ビジネスに携わっている人、禁煙本を書いている人とか、禁煙カウンセラーなんて肩書きの輩。医薬品メーカー(ニコレットを売っているジョンソン&ジョンソン)もそうか。禁煙需要で一時的ににぎわうだろうけど、客が減れば商売成り立たず。。

他に思いつくものと言えば・・・・喫煙者が引っ越すとき御用達の壁の張替え業者。あと養老孟司先生とか(^^;)。

こう見るとJTは打撃はあるだろうけど、そのうち社名から「タバコ」の3文字を外して何知らぬ顔をするんだろう。タスポのために自販機の改造費支払わされて、挙句の果てに売り上げ激減、流通の最下層にいるタバコ販売店が一番の被害者だけど、末端切り捨てなんてのは日本の政策の常套手段だからな。

なぜ普及しない

手続きが面倒、個人情報を登録したくない、などなどいろいろ言われているが、全部言い訳。本音は、いまさらながら自分が喫煙者だとを自らの手で思い知らされるようなことを、喫煙者がしたくないだけなのである。

本人は別に喫煙をそれほど気にしてなくても、「タスポを所持している」=「自分の健康のために喫煙もできない人」という社会的レッテルを張られるのがいやな部分もあるのかもしれない。

誰のためのタスポ

青少年の喫煙禁止、大いに結構。結果的に喫煙率が低下する、これまたごもっとも。

でもそのための手段としてのタスポ導入、まったくどこで目的と手段が入れ替わってしまったんだか。

ホテルではタスポを貸し出しているところもあるし、15歳の息子にタスポを貸して書類送検される母親もいれば、挙句の果てには県警本部の売店の自販機にタスポがぶら下がっている有様。

手段を間違えると、目的は達成できず、手段によって利益をせしめる輩と、泣き寝入りするしかない人が出てしまう、と言う典型的な例になりつつある。

ただ目的自体は決して悪いものではない。「喫煙に利なし」は皆さん知っているし。喫煙者も含めて。

やるんなら「喫煙は害」というマインドセットを喫煙者に植え付けるところから始めるべきではないだろうか。タスポなんてものにかけるお金があるなら、「喫煙は害です」と大々的に謳うTVCMでも流せばいいのに。5分枠の番組で日々タバコの害を啓蒙していくとか。

勘違いしないで欲しいのは、「タバコをやめましょう」という世論を作るのとは違うと言うこと。先も述べたように、「自分の健康のために喫煙もできない人」といったような喫煙者を差別するような風潮が昨今見られる。

しかしながら、こういう暗黙の強迫観念に迫られての禁煙は成功しない。あくまでも前向きな気持ちで禁煙する意欲がないと。逆に健康上のリスク、金銭的な負担を自覚した上でタバコをたしなむ人は、容認する社会でもいいんじゃないだろうか。喫煙者のマナー向上も必要だけど。

で、お前はどうするんだ

いろいろ偉そうなことを長々と書いてきたけど、かく言う私は喫煙者。

一気に信用が崩れる音が聞こえてきそうだ(^^;)。

「断煙」を試みて失敗しているので、「自分がタバコをやめることを納得できるだけの確固たる理由」がないうちは無理して禁煙することもない、と開き直っている。

う~む、タバコをやめるための前向きなマインドセット・・・・・レコーディングダイエットの成果が少し出ているので、同じ趣旨で「自分がどれだけタバコを吸っているか」を自覚するために記録でもつけてみるかな。

1ヵ月後、タスポなしでタバコ買いに行くの面倒、ここまでしてタバコ買う必要があるんだろうか、なんて疑問が禁煙のきっかけになったり・・・・するのかねぇ。

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